フランス語の子供用のサイトを徘徊してみました。
なんたって可愛いし、主人の子供の頃から好きだった子供番組「ヌヌス」のクマちゃんが、子供たちを寝かし付けるために、
le marchant de sable est passé
ルマルシャンドサーブルエパッセ(砂の商人が通っていったよー)
といいながら「ねむねむの砂」(私が勝手に命名)ってのを子供たちにふりかけると子供たちはおやすみしちゃうんです。こういうのがなんというか好きというか、私にもかけてーーってなっちゃうmamoとしましては、時々子供用のサイトをうろうろするのは楽しいものなんです♡
で、んーーーナイスな表現を見つけました。笑えた。
子供たちが笑える話とかを投稿するらしいんですが、どうもこれはよくある笑い話みたいでエリックは爆笑もせず、何か?って感じ。
私は爆笑しちゃいました。
Quel est l'animal le plus malheureux?
ケレラニマルルプリュスマルウー?
一番不幸な動物ってなぁに?
何でしょうねぇー。絶滅寸前の鳥さんとか動物さんたちかしら.....。
当然、笑い話だからそうはいきません。
Réponse : le taureau parce que sa femme est vache
レポンス ルトロパスクサファムエヴァッシュ
答え:雄牛だよ。だって奥さんがヴァッシュなんだもん。
このヴァッシュというのがポイントですね。
vache
とりあえず第一義的には、雌牛です。だから雄牛の奥さんってのは当たってる。
でも、話し言葉的には、ヴァッシュは「いじわる、冷酷」となるんですね。
だから、これは、
だって奥さんがいじわるなんだもん。
といってるわけです。ナイスですねー。笑えます♡
ちなみにヴァッシュはさすが肉食国のフランスではよく使われる言葉らしく、
おいしいものを食べたときに、思わず口をついちゃう言葉として
oh la vache !
オラヴァッシュ
うんめぇ!
となったり、もうちょっとましないい方としては
vachement bon !(エリックは言ったことないけど。友達のフランス人は使ってた)
ヴァシュモンボン!
すんごくうまい!
なんていうわけです。
最近は電車に乗ってても、街を歩いていても、言葉の汚さが気になります。
がっつり食べる
マイウー!
なんて何でしょ?ババアらしく言わせてもらえるなら、これは言葉じゃない。
言葉遊びです。ひどすぎる。発音すれば分かるけれど、耳障りな音が残る。
耳障りな音を、印象に残る音と勘違いするようになっちゃうのは、
いつの時代の若者もそうだけれど、それにしてもねぇ。
しかもこれらの言葉は、とてもきれいな日本語を話すアイザックやマルコムが仕事場でききかじったりテレビで覚えて私に話したもの。別に珍しい言葉をひけらかすようでもなく、日常に使っている様子でした。
私はいい加減になさい。それは日本語として美しくない。といいましたが、彼等は目が点。言われたことがなかったんでしょうね。
日本人の方々にいいたい。やってきて自国に戻っていく外国人がまわりにいたら、どうぞ言葉に気をつけてください。過剰な丁寧語を教える必要はないと思うけれど、日本語としてどの年代にも笑われずに使われる表現を教えること、TPOを教えることは、大事じゃないでしょうか?彼等は帰っていくのです。そして覚えた「がっつり食べる」語で自国の日本語文化の一端を担っていくのです。そしてまわりまわってこうした人たちにふれた次の世代の外国人たちが、日本に興味をもって「がっつり食べる」語を習得し、日本の企業につとめ、笑われたり煙たがられたりするのです。
そして何回もこれを繰り返せば、日本は閉鎖的な国だ。外国人が「来ると」笑ったり煙たがったりする、と言われるのです。私たちもこの悪循環に関わっているんです。いわれなき文化的誤解なのではないということ、国際的に開くというのは、別に軍備を装備し脅威に備えるということではなく、初めて会った日本人に話してもぎょっとされない日本語を伝えていく、そういうことではないでしょうか。
私が中学生だった頃は、先生が この言葉を聞いて激怒しました。
ヤバイ
どこがまずいの?って感じでしょ?普通に使うでしょ?
先生の時代は、ヤクザの言葉だったそうです。だから先生は注意深くこう言いました。
「ヤバイはヤクザの使う言葉です。でも君たちの感覚としてそういうのはありませんか?ないのならよいでしょう。時代とともに言葉のニュアンスもかわるのです。ですがもし、そういうにおいがあるのなら、そんなヤクザの使う言葉を使わないでください。品性を疑われることになりますよ。」
この先生の、新しい言葉に対する対応はすばらしいと、いつも思い返します。
私には耳ざわりだけど君たちにその語源のニュアンスがないのなら、かまいません。
僕のセンスは今の時代とは違うのかもしれませんから。といいつつ、言うべきことはちゃんと伝えていました。
外国人に対して、私は、彼等がありとあらゆる年代の日本人と話をしたいと思っていると想定すると、君たちの感覚というのを、広い年代の日本人の感覚に置き換えて考えるのです。
食べ物を食べるという表現のなかに、「つ」という音は、がつがつ食べるを連想させる音を含んでいるからでしょう。汚い食べ方に思えます。
マイウーは、意味をいったん破壊して耳新しくしているように聞こえます。つまり、叫び声と同じです。とても食べ物に対する感謝をあらわしているような気はしません。ま、コンビニ弁当に感謝する人もいないでしょうから、コンビニ弁当のようなものにたいしては適切かもしれませんけれどね。
ま、話が大きくそれたところから入ってきましたがそろそろ今日の主題。
こういうのだけでなく、フランス語には結構こ汚くののしる言葉があります。
バカ!とか売春婦!とか、日本語にするとあまり使わないので笑っちゃいますけどね。
で言い返す言葉があります。頭にきたらこう言い返せばびしっ。決まりです。
Celui qui dit qui y est.
スリュイキディキエ
言った奴がそれなんだよ。=そりゃお前だろ。
子供の喧嘩に例えると感覚がつかめるかな。
バーカ
なんだとー
お前のかあちゃん、でべーそ(今時いわないんだよね、きっとこんなこと)
お前のかあちゃんこそ!
この「お前のかあちゃんこそ!」ってのが、この感覚ですね。
もっとも、このフラーズは、お前に対してだけいっているので、実際には人への悪口には言い返せませんが(笑)、フランス人が罵倒語を発しているとき、すでに相当頭にきてたりするときもあるので、ぐちぐち言い返しても聞いてもらえないことがあります(ってか私の経験では多い)。
ストライクゾーンに直球一発。びしっ。でうーんまいった。
これをやりたいときにうってつけです。まして日本在住日本人に言われたりしたら、一瞬フランス人は頭真っ白になるでしょー(フランス在住日本人ならあまり驚かれないかもしれない)
言ってやりたい。なんでこんなに言われなきゃなんないのさ。
私にだって言い分はある。あ、今バカっつったなー。キーあったまきたぞ。もぅ。
言ってやるーーーーーーーーーーーーーーーーー。
はい、どうぞ。
Celui qui dit qui y est.
スリュイキディキエ
効果テキメン(であることを祈ってます(笑))
追加
コメントで、がっつりが本来北海道の方言で「とても」のニュアンスをもつ言葉だと知りました。ありがとうございます。そしてまったく知りませんでしたのに、勝手な物言いをしてしまいすみませんでした。
ただ一言だけつけくわえさせてください。若者たちが東京で「がっつり食べる」を発音するとき決して耳障りのいい言葉にはきこえません。方言のつもりで使っているとも思えません。方言は本来とても美しい言葉ですが、単語だけ横どりしてニュアンスもわからずいい加減に使うと、そのこと事態が耳障りになることがあることもあると思っています。使うならきちんと使いたいし、本来のニュアンスを尊重した、愛される言葉遣いをしたいし、外国人達にも教えたいと思います。
ここのところ、なかなかしんどい仕事が続いておりまして...。
昨日、あんまり仕事が終わらないものだからTo Do リスト作ったら30件もあった。
無理だってば。
でうちに帰っても機嫌の悪い妻を目にしてかわいそうな夫エリック。
朝出掛けになると、半ば心配、半ば冗談って感じで、聞いてきます。
Alors, tu peignes encore le cou de la girafe?
アロートゥペーニアンコールクドゥラジラフ?
で、またキリンさんのクビを梳かすの?
はぁ?また変なこと言い出すーー。
つまりですね、キリンさんのクビは長いですよね。長い長いーですよね。
キリンさんのクビってたてがみあるじゃないですか。
キリンさんのクビのたてがみをとかそう!なんかそう思っただけで
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ってなりません?この
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なお仕事をすることを、こういうんですって。
つまり、なんといいましょうか。
長くて徒労に終わることがほぼわかっているような、なんかそういう疲れる仕事をする
=キリンさんのクビ(のたてがみ)を梳かす
んだそうです。
当たり過ぎてて驚くっていうか、疲れるっていうか。
はい、今日も一日頑張ってキリンさんのクビを梳かしております。
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
30個のリストが29個になったら良しとしよー。
昨日、休日ですからのおんびり。
主人とバカなことを言って笑いあっておりましたら、突然主人にこんなことを言われました。
T' as un vélo dans la tête ?
タンヴェロダンラテット?
頭ン中に自転車あるんじゃないの?
なんですかそれ??
よーするに主人いわく
チョットバカ
なんだって。頭の中を自転車が走ってる様子を想像するとどーーしてもあの有名なE. T. のラストシーンを思い出してしまって、ちがう月の中じゃない!頭の中だ!となる私。
調べてみると、バカというニュアンスより、変が近いかも。それに入ってるのは小さい自転車の場合も多いらしい(笑)。
よって、
T' as un (petit) vélo dans la tête ?
頭ン中に(ちっちゃな)自転車あるんじゃないの?
=あんた、チョット変なんじゃないの?
変じゃないですよねぇー?主人にこう言われる私って一体....。
T' as une araignée au plafond.
タユンナレニエオプラフォン
天井を歩く蜘蛛、持ってるね
=あんた、チョット変
自転車も蜘蛛もありませーんテバ。
私よりよほど変だと思う主人にいわれたかないわいっ。
なんだかこういうのに最近はまってきました。
こういうのを expression français フランスの決まり文句っていうんだって。
実際、これが分からないと、ふっつーの会話できないもんね。
ってことで、ときどき取り上げてみよーと思います♡よろしく。
昨日、いつものように主人が朝ご飯を作ってくれました。
うちでは、パングリエとショコラ。
つまり火にあぶって焦したパンとココアです。
ココアの味がいつもより濃かったので、
ねぇ、今日のココア、いつもより濃くない?
といいましたら、主人こんなことを言い出しました。
ah oui. J' ai eu la main lourde avec le chocolat.
アーウィ ジェウラマンルードゥアヴェクルショコラ
え?何?なんつったの?とききかえすと、主人なりに通訳してくれました。
重いの手。ココアと。
わかりますー? ま、主人の訳にいちゃもんつけるのは後にして
僕はココアで重い手を持っていた。
=僕、ココア入れ過ぎちゃった!
なんだそーです。なるほどね。
日本じゃ入れ過ぎたっていうよ、っていうと「ずいぶん直接的だね」って。
普段から直接的表現ばっかのフランス人にいわれたかないけど!
ま、いいや。
この表現が使えるのは、調味料関係とか味付け関係なんですって。
パスタつくり過ぎちゃった!といいたくて
J' ai eu la main lourde avec les pates.といっても
意味はわかるけど言わないって。
辞書をみるとね
avoir la main lourde sur
っていうのが、調味料とかを大量に入れる って書いてあるけど、どっちがホント?
っつーか今どき使われてるのはどっち?(ときどき辞書は古語辞典的なことがありますからねー主人の日本語辞書なんて思いきりふるぅーい言葉が平気でのってます)
こういうとき便利なのはwww.google.fr
これはただのグーグルのフランス版ページで、別にフランス語表現辞典じゃないけど、何か表現を入れて検索すると、件数が出てくる。
それで極端に少ないとか多いとか数を見て、なるほどこれはインターネットをやってる人には今どきな表現じゃないのね、とか文例(笑)を探して勉強すると。
現実的なフランス語の勉強をするのに一番は、日本人ではなくフランス人を対象に語りかけてるもの。だって外国人向けだと、言い方を分かりやすくしたり学校言葉にしたりして説明しちゃうじゃない?
だからwww.google.frなんかで見つかるのは、本音のフランス人がフランス人に語りかけてるページが見つかるから、実質に近いんじゃないかな、と思ったりしてる。
で、google.frでは、avoir la main lourde sur
は出てこなかった。avoir la main lourde avec ばっかりでてきた。
念のため主人に確認しても「いわないよーsurではー」だそうで。
ということで、「カイエ・ラルゴ」では今どきフランス語として
avoir la main lourde avec を採用。
塩、入れ過ぎちゃった!
J' ai eu la main lourde avec le sel.
ジェウラマンルードゥアヴェクルセル
ところで、入れ過ぎもあるけど、入れなすぎもあるよね。
la main lourde、重い手、が入れ過ぎなら、la main légère、ラマンレジェ、軽い手は入れなすぎ?
ちゃうんやて。は〜もーかなわんわぁ。
辞書によると
la main légèreは、手先が器用とか手が早い...だそーです。主人にきいたら殴るふりをして「こういう人のこと」。つまりけんかっ早いってことかしらね。
ふむ。ムズカシね。
じゃ入れなすぎ。これはいったいどういうの?
J'ai pas mis assez de chocolat.
僕は十分にココアを入れなかった。
だって。なんだ、これこそ直接的じゃん。やっぱフランス人だって直接的じゃんね。
で、問題の主人の通訳「重いの手。ココアと。」ですが、
重いの手。これは何でも日本語は「の」でつなげてしまえばつながると思った主人の
まちがいですね。形容詞の後には「の」はいらないんだっつってもなかなか直りません(笑)でも形容詞、名詞の順にしてるから許そう(前は「手の重い」っていってました)
ココアと。これは本人いわく「だーってavecって「と」でしょ?」
こりゃ難問です。誰か助けて欲しい感じ。
フランス語ではavecって本当にいろいろに使います。私が最初に混乱したavecはこれ。
J' apprends la langue de francais avec mon prof.
ジャプランドララングドゥフランセアヴェクモンプロフ
先生とフランス語を勉強する
これが先生じゃなくて友人なら違和感ないんだけど、先生って偉いでしょー?先生と生徒の向いてる方向って違うと思うの。私的感覚ではavecは寄り添う感じ。方向性としては同じ方向。だからすっごい不思議なavecの使い方でした。
でもフランスじゃ先生が偉いと思ってる人もいるけど、日本ほど先生vs生徒という構図がはっきりしてるわけじゃなくて、皆でまなぼーねーという感じもあるらしく、間違って教える先生も授業中にいねむりする先生もいるんだって。こりゃ先生の権威もおちるはずだわ。
ってことで事情がわかれば、まーavecも理解できるかな、と。
主人のこのときの反論では、だってカフェやレストランで物を頼むとき「と」っていうじゃない!?
ごもっとも。
コーヒーとクロワッサン、お願いします。
un cafe avec un croissant svp .... (svp = s'il vous plait)
アンカフェアヴェクアンクロワッサンシルヴプレ
こりゃavecを「と」といわれても仕方ありません。
しかもこうもいうよね。どっかに一緒に行きたくて、お誘いするには..
君、ボクと一緒に来る?
Tu y viens avec moi ?
テュイヴィアンアヴェクモア?
これも「と」だよ。あーもー。
でも、J' ai eu la main lourde avec le chocolat. は ココア「と」手が重いではなーい!
ココア「で」手が重い。だ。
しょーがないので、この説明に、「ココアと手が重い」は、ココアのコップと手の両方が重い、と身振り手振りで説明した。
これは ココア「によって」手が重い。なので「で」である。
avecの使い方によっては、「による」と訳したほうが通じるものがある。
ってことなのだよねー。でも未だにうまく説明できない。
誰か助けて!
ってことで悩ましい「重いの手。ココアと。」でした。
うちではこうやってフランス語で日本語を説明しなくちゃならないときと、フランス語でフランス語を説明してもらうときがある。説明が通じないような難しい内容のときは英語も混じる。だから頭の中ではフランス語だ、英語だ、日本語だ、と分けてられないようなときがほとんど。でもこういうときに、「う、異国語だ」と感じるのだよね。
逆もまた真なりで主人も同じように、多分もっと頻繁に同じことを感じるのだと思う。どの言葉をしゃべっていても、どの言葉が理解できても、その人の文化は「生まれた国の文化」をもっているんだよね。
主人と暮らして、私は自分が日本人であるってことを、逆にしみじみ思い知らされたりしてる。良い意味でも、逆の意味でも。
a plus !
アプリュス
またねー