カナでいこう!パリの本音フランス語「カイエ・ラルゴ」
2006-10-07T19:59:37+09:00
mamo_02
パリ生まれのEric育ち。oeuf主人やまわりの人々がパリで話す普通の本音フランス語を「カタカナ」でやっちゃいます。
Excite Blog
不幸な動物?
http://largot.exblog.jp/5110029/
2006-06-25T19:14:59+09:00
2006-06-25T19:14:59+09:00
2006-06-25T19:14:59+09:00
mamo_02
おもしろ表現
なんたって可愛いし、主人の子供の頃から好きだった子供番組「ヌヌス」のクマちゃんが、子供たちを寝かし付けるために、
le marchant de sable est passé
ルマルシャンドサーブルエパッセ(砂の商人が通っていったよー)
といいながら「ねむねむの砂」(私が勝手に命名)ってのを子供たちにふりかけると子供たちはおやすみしちゃうんです。こういうのがなんというか好きというか、私にもかけてーーってなっちゃうmamoとしましては、時々子供用のサイトをうろうろするのは楽しいものなんです♡
で、んーーーナイスな表現を見つけました。笑えた。
子供たちが笑える話とかを投稿するらしいんですが、どうもこれはよくある笑い話みたいでエリックは爆笑もせず、何か?って感じ。
私は爆笑しちゃいました。
Quel est l'animal le plus malheureux?
ケレラニマルルプリュスマルウー?
一番不幸な動物ってなぁに?
何でしょうねぇー。絶滅寸前の鳥さんとか動物さんたちかしら.....。
当然、笑い話だからそうはいきません。
Réponse : le taureau parce que sa femme est vache
レポンス ルトロパスクサファムエヴァッシュ
答え:雄牛だよ。だって奥さんがヴァッシュなんだもん。
このヴァッシュというのがポイントですね。
vache
とりあえず第一義的には、雌牛です。だから雄牛の奥さんってのは当たってる。
でも、話し言葉的には、ヴァッシュは「いじわる、冷酷」となるんですね。
だから、これは、
だって奥さんがいじわるなんだもん。
といってるわけです。ナイスですねー。笑えます♡
ちなみにヴァッシュはさすが肉食国のフランスではよく使われる言葉らしく、
おいしいものを食べたときに、思わず口をついちゃう言葉として
oh la vache !
オラヴァッシュ
うんめぇ!
となったり、もうちょっとましないい方としては
vachement bon !(エリックは言ったことないけど。友達のフランス人は使ってた)
ヴァシュモンボン!
すんごくうまい!
なんていうわけです。
]]>
そりゃーお前だろ
http://largot.exblog.jp/5100641/
2006-06-24T14:46:00+09:00
2006-10-07T19:59:37+09:00
2006-06-24T14:46:30+09:00
mamo_02
決まり文句
がっつり食べる
マイウー!
なんて何でしょ?ババアらしく言わせてもらえるなら、これは言葉じゃない。
言葉遊びです。ひどすぎる。発音すれば分かるけれど、耳障りな音が残る。
耳障りな音を、印象に残る音と勘違いするようになっちゃうのは、
いつの時代の若者もそうだけれど、それにしてもねぇ。
しかもこれらの言葉は、とてもきれいな日本語を話すアイザックやマルコムが仕事場でききかじったりテレビで覚えて私に話したもの。別に珍しい言葉をひけらかすようでもなく、日常に使っている様子でした。
私はいい加減になさい。それは日本語として美しくない。といいましたが、彼等は目が点。言われたことがなかったんでしょうね。
日本人の方々にいいたい。やってきて自国に戻っていく外国人がまわりにいたら、どうぞ言葉に気をつけてください。過剰な丁寧語を教える必要はないと思うけれど、日本語としてどの年代にも笑われずに使われる表現を教えること、TPOを教えることは、大事じゃないでしょうか?彼等は帰っていくのです。そして覚えた「がっつり食べる」語で自国の日本語文化の一端を担っていくのです。そしてまわりまわってこうした人たちにふれた次の世代の外国人たちが、日本に興味をもって「がっつり食べる」語を習得し、日本の企業につとめ、笑われたり煙たがられたりするのです。
そして何回もこれを繰り返せば、日本は閉鎖的な国だ。外国人が「来ると」笑ったり煙たがったりする、と言われるのです。私たちもこの悪循環に関わっているんです。いわれなき文化的誤解なのではないということ、国際的に開くというのは、別に軍備を装備し脅威に備えるということではなく、初めて会った日本人に話してもぎょっとされない日本語を伝えていく、そういうことではないでしょうか。
私が中学生だった頃は、先生が この言葉を聞いて激怒しました。
ヤバイ
どこがまずいの?って感じでしょ?普通に使うでしょ?
先生の時代は、ヤクザの言葉だったそうです。だから先生は注意深くこう言いました。
「ヤバイはヤクザの使う言葉です。でも君たちの感覚としてそういうのはありませんか?ないのならよいでしょう。時代とともに言葉のニュアンスもかわるのです。ですがもし、そういうにおいがあるのなら、そんなヤクザの使う言葉を使わないでください。品性を疑われることになりますよ。」
この先生の、新しい言葉に対する対応はすばらしいと、いつも思い返します。
私には耳ざわりだけど君たちにその語源のニュアンスがないのなら、かまいません。
僕のセンスは今の時代とは違うのかもしれませんから。といいつつ、言うべきことはちゃんと伝えていました。
外国人に対して、私は、彼等がありとあらゆる年代の日本人と話をしたいと思っていると想定すると、君たちの感覚というのを、広い年代の日本人の感覚に置き換えて考えるのです。
食べ物を食べるという表現のなかに、「つ」という音は、がつがつ食べるを連想させる音を含んでいるからでしょう。汚い食べ方に思えます。
マイウーは、意味をいったん破壊して耳新しくしているように聞こえます。つまり、叫び声と同じです。とても食べ物に対する感謝をあらわしているような気はしません。ま、コンビニ弁当に感謝する人もいないでしょうから、コンビニ弁当のようなものにたいしては適切かもしれませんけれどね。
ま、話が大きくそれたところから入ってきましたがそろそろ今日の主題。
こういうのだけでなく、フランス語には結構こ汚くののしる言葉があります。
バカ!とか売春婦!とか、日本語にするとあまり使わないので笑っちゃいますけどね。
で言い返す言葉があります。頭にきたらこう言い返せばびしっ。決まりです。
Celui qui dit qui y est.
スリュイキディキエ
言った奴がそれなんだよ。=そりゃお前だろ。
子供の喧嘩に例えると感覚がつかめるかな。
バーカ
なんだとー
お前のかあちゃん、でべーそ(今時いわないんだよね、きっとこんなこと)
お前のかあちゃんこそ!
この「お前のかあちゃんこそ!」ってのが、この感覚ですね。
もっとも、このフラーズは、お前に対してだけいっているので、実際には人への悪口には言い返せませんが(笑)、フランス人が罵倒語を発しているとき、すでに相当頭にきてたりするときもあるので、ぐちぐち言い返しても聞いてもらえないことがあります(ってか私の経験では多い)。
ストライクゾーンに直球一発。びしっ。でうーんまいった。
これをやりたいときにうってつけです。まして日本在住日本人に言われたりしたら、一瞬フランス人は頭真っ白になるでしょー(フランス在住日本人ならあまり驚かれないかもしれない)
言ってやりたい。なんでこんなに言われなきゃなんないのさ。
私にだって言い分はある。あ、今バカっつったなー。キーあったまきたぞ。もぅ。
言ってやるーーーーーーーーーーーーーーーーー。
はい、どうぞ。
Celui qui dit qui y est.
スリュイキディキエ
効果テキメン(であることを祈ってます(笑))
追加
コメントで、がっつりが本来北海道の方言で「とても」のニュアンスをもつ言葉だと知りました。ありがとうございます。そしてまったく知りませんでしたのに、勝手な物言いをしてしまいすみませんでした。
ただ一言だけつけくわえさせてください。若者たちが東京で「がっつり食べる」を発音するとき決して耳障りのいい言葉にはきこえません。方言のつもりで使っているとも思えません。方言は本来とても美しい言葉ですが、単語だけ横どりしてニュアンスもわからずいい加減に使うと、そのこと事態が耳障りになることがあることもあると思っています。使うならきちんと使いたいし、本来のニュアンスを尊重した、愛される言葉遣いをしたいし、外国人達にも教えたいと思います。]]>
キリンさんの長い一日...はぁ
http://largot.exblog.jp/4954450/
2006-06-08T17:43:48+09:00
2006-06-08T17:43:48+09:00
2006-06-08T17:43:48+09:00
mamo_02
決まり文句
昨日、あんまり仕事が終わらないものだからTo Do リスト作ったら30件もあった。
無理だってば。
でうちに帰っても機嫌の悪い妻を目にしてかわいそうな夫エリック。
朝出掛けになると、半ば心配、半ば冗談って感じで、聞いてきます。
Alors, tu peignes encore le cou de la girafe?
アロートゥペーニアンコールクドゥラジラフ?
で、またキリンさんのクビを梳かすの?
はぁ?また変なこと言い出すーー。
つまりですね、キリンさんのクビは長いですよね。長い長いーですよね。
キリンさんのクビってたてがみあるじゃないですか。
キリンさんのクビのたてがみをとかそう!なんかそう思っただけで
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ってなりません?この
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なお仕事をすることを、こういうんですって。
つまり、なんといいましょうか。
長くて徒労に終わることがほぼわかっているような、なんかそういう疲れる仕事をする
=キリンさんのクビ(のたてがみ)を梳かす
んだそうです。
当たり過ぎてて驚くっていうか、疲れるっていうか。
はい、今日も一日頑張ってキリンさんのクビを梳かしております。
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
えっちらおっちら
30個のリストが29個になったら良しとしよー。
]]>
頭の中に自転車...痛いって!
http://largot.exblog.jp/4909943/
2006-06-04T09:13:29+09:00
2006-06-04T09:13:30+09:00
2006-06-04T09:13:30+09:00
mamo_02
決まり文句
主人とバカなことを言って笑いあっておりましたら、突然主人にこんなことを言われました。
T' as un vélo dans la tête ?
タンヴェロダンラテット?
頭ン中に自転車あるんじゃないの?
なんですかそれ??
よーするに主人いわく
チョットバカ
なんだって。頭の中を自転車が走ってる様子を想像するとどーーしてもあの有名なE. T. のラストシーンを思い出してしまって、ちがう月の中じゃない!頭の中だ!となる私。
調べてみると、バカというニュアンスより、変が近いかも。それに入ってるのは小さい自転車の場合も多いらしい(笑)。
よって、
T' as un (petit) vélo dans la tête ?
頭ン中に(ちっちゃな)自転車あるんじゃないの?
=あんた、チョット変なんじゃないの?
変じゃないですよねぇー?主人にこう言われる私って一体....。
T' as une araignée au plafond.
タユンナレニエオプラフォン
天井を歩く蜘蛛、持ってるね
=あんた、チョット変
自転車も蜘蛛もありませーんテバ。
私よりよほど変だと思う主人にいわれたかないわいっ。
なんだかこういうのに最近はまってきました。
こういうのを expression français フランスの決まり文句っていうんだって。
実際、これが分からないと、ふっつーの会話できないもんね。
ってことで、ときどき取り上げてみよーと思います♡よろしく。]]>
重いの手。ココアと。
http://largot.exblog.jp/4878319/
2006-06-01T09:55:00+09:00
2006-06-04T08:13:28+09:00
2006-06-01T09:55:56+09:00
mamo_02
日常の表現
うちでは、パングリエとショコラ。
つまり火にあぶって焦したパンとココアです。
ココアの味がいつもより濃かったので、
ねぇ、今日のココア、いつもより濃くない?
といいましたら、主人こんなことを言い出しました。
ah oui. J' ai eu la main lourde avec le chocolat.
アーウィ ジェウラマンルードゥアヴェクルショコラ
え?何?なんつったの?とききかえすと、主人なりに通訳してくれました。
重いの手。ココアと。
わかりますー? ま、主人の訳にいちゃもんつけるのは後にして
僕はココアで重い手を持っていた。
=僕、ココア入れ過ぎちゃった!
なんだそーです。なるほどね。
日本じゃ入れ過ぎたっていうよ、っていうと「ずいぶん直接的だね」って。
普段から直接的表現ばっかのフランス人にいわれたかないけど!
ま、いいや。
この表現が使えるのは、調味料関係とか味付け関係なんですって。
パスタつくり過ぎちゃった!といいたくて
J' ai eu la main lourde avec les pates.といっても
意味はわかるけど言わないって。
辞書をみるとね
avoir la main lourde sur
っていうのが、調味料とかを大量に入れる って書いてあるけど、どっちがホント?
っつーか今どき使われてるのはどっち?(ときどき辞書は古語辞典的なことがありますからねー主人の日本語辞書なんて思いきりふるぅーい言葉が平気でのってます)
こういうとき便利なのはwww.google.fr
これはただのグーグルのフランス版ページで、別にフランス語表現辞典じゃないけど、何か表現を入れて検索すると、件数が出てくる。
それで極端に少ないとか多いとか数を見て、なるほどこれはインターネットをやってる人には今どきな表現じゃないのね、とか文例(笑)を探して勉強すると。
現実的なフランス語の勉強をするのに一番は、日本人ではなくフランス人を対象に語りかけてるもの。だって外国人向けだと、言い方を分かりやすくしたり学校言葉にしたりして説明しちゃうじゃない?
だからwww.google.frなんかで見つかるのは、本音のフランス人がフランス人に語りかけてるページが見つかるから、実質に近いんじゃないかな、と思ったりしてる。
で、google.frでは、avoir la main lourde sur
は出てこなかった。avoir la main lourde avec ばっかりでてきた。
念のため主人に確認しても「いわないよーsurではー」だそうで。
ということで、「カイエ・ラルゴ」では今どきフランス語として
avoir la main lourde avec を採用。
塩、入れ過ぎちゃった!
J' ai eu la main lourde avec le sel.
ジェウラマンルードゥアヴェクルセル
ところで、入れ過ぎもあるけど、入れなすぎもあるよね。
la main lourde、重い手、が入れ過ぎなら、la main légère、ラマンレジェ、軽い手は入れなすぎ?
ちゃうんやて。は〜もーかなわんわぁ。
辞書によると
la main légèreは、手先が器用とか手が早い...だそーです。主人にきいたら殴るふりをして「こういう人のこと」。つまりけんかっ早いってことかしらね。
ふむ。ムズカシね。
じゃ入れなすぎ。これはいったいどういうの?
J'ai pas mis assez de chocolat.
僕は十分にココアを入れなかった。
だって。なんだ、これこそ直接的じゃん。やっぱフランス人だって直接的じゃんね。
で、問題の主人の通訳「重いの手。ココアと。」ですが、
重いの手。これは何でも日本語は「の」でつなげてしまえばつながると思った主人の
まちがいですね。形容詞の後には「の」はいらないんだっつってもなかなか直りません(笑)でも形容詞、名詞の順にしてるから許そう(前は「手の重い」っていってました)
ココアと。これは本人いわく「だーってavecって「と」でしょ?」
こりゃ難問です。誰か助けて欲しい感じ。
フランス語ではavecって本当にいろいろに使います。私が最初に混乱したavecはこれ。
J' apprends la langue de francais avec mon prof.
ジャプランドララングドゥフランセアヴェクモンプロフ
先生とフランス語を勉強する
これが先生じゃなくて友人なら違和感ないんだけど、先生って偉いでしょー?先生と生徒の向いてる方向って違うと思うの。私的感覚ではavecは寄り添う感じ。方向性としては同じ方向。だからすっごい不思議なavecの使い方でした。
でもフランスじゃ先生が偉いと思ってる人もいるけど、日本ほど先生vs生徒という構図がはっきりしてるわけじゃなくて、皆でまなぼーねーという感じもあるらしく、間違って教える先生も授業中にいねむりする先生もいるんだって。こりゃ先生の権威もおちるはずだわ。
ってことで事情がわかれば、まーavecも理解できるかな、と。
主人のこのときの反論では、だってカフェやレストランで物を頼むとき「と」っていうじゃない!?
ごもっとも。
コーヒーとクロワッサン、お願いします。
un cafe avec un croissant svp .... (svp = s'il vous plait)
アンカフェアヴェクアンクロワッサンシルヴプレ
こりゃavecを「と」といわれても仕方ありません。
しかもこうもいうよね。どっかに一緒に行きたくて、お誘いするには..
君、ボクと一緒に来る?
Tu y viens avec moi ?
テュイヴィアンアヴェクモア?
これも「と」だよ。あーもー。
でも、J' ai eu la main lourde avec le chocolat. は ココア「と」手が重いではなーい!
ココア「で」手が重い。だ。
しょーがないので、この説明に、「ココアと手が重い」は、ココアのコップと手の両方が重い、と身振り手振りで説明した。
これは ココア「によって」手が重い。なので「で」である。
avecの使い方によっては、「による」と訳したほうが通じるものがある。
ってことなのだよねー。でも未だにうまく説明できない。
誰か助けて!
ってことで悩ましい「重いの手。ココアと。」でした。
うちではこうやってフランス語で日本語を説明しなくちゃならないときと、フランス語でフランス語を説明してもらうときがある。説明が通じないような難しい内容のときは英語も混じる。だから頭の中ではフランス語だ、英語だ、日本語だ、と分けてられないようなときがほとんど。でもこういうときに、「う、異国語だ」と感じるのだよね。
逆もまた真なりで主人も同じように、多分もっと頻繁に同じことを感じるのだと思う。どの言葉をしゃべっていても、どの言葉が理解できても、その人の文化は「生まれた国の文化」をもっているんだよね。
主人と暮らして、私は自分が日本人であるってことを、逆にしみじみ思い知らされたりしてる。良い意味でも、逆の意味でも。
a plus !
アプリュス
またねー
]]>
ナポレオンの辞書?
http://largot.exblog.jp/4326827/
2006-04-02T10:47:00+09:00
2006-06-04T08:14:53+09:00
2006-04-02T10:47:34+09:00
mamo_02
有名な表現
余の辞書に不可能という文字はない
これから察するに原文には dicoディコ=辞書、impossibleアンポッシーブル=不可能な。とかいう言葉が入っているだろうと想像してたんだけど、ふと思いついて主人にきいてみた。
ほらぁ、あのーナポレオンNapoléonがさーいった有名な言葉。
impossibleアンポッシーブルとかなんとか。あれ、なんつーの?フランス語で。
(結婚3年も経つと、これぐらいの情報で相手が類推してくれるのを待つ図々しさが伴うわけですね(笑))
あーこれかな?
Impossible n'est pas français.
アンポッシブルネパフランセ
うっそ。 dicoディコ=辞書ないじゃん。
いやーdicoディコって言葉も入ったフラーズphraseなんだけど。
ないよ?これだけ。
Impossible n'est pas français.
不安に思った妻(すでに半分しか信用してない)さっそくアンテルネットinternetで調べます。
と、あった。天下のウィキペディアの引用句集ウィキクォートに。
ナポレオン・ボナパルト
で、やっぱりこうだ。
不可能という言葉はフランス語にはない。
または 不可能という言葉はフランス的ではない。
Impossible n'est pas français.
ショオーーーーック。
辞書にないんじゃないじゃん。しかも余の辞書じゃないんじゃん。
いわゆる有名な日本語訳からして、
ナポレオンって、
私に不可能はないっ
って言い切っちゃうエゴイストというか強い人なのだと思ってた。
ら、違いますじゃないのさ、これだと。
Impossible n'est pas français.
直訳では、不可能という言葉はフランス語にはない、が一番近いかな。
不可能がない、のは吾輩、じゃなくてフランス、だったんですね。
強権国フランス。さすが。
で、それでも色々にとれる言い方なので、その前後を読むべくいろいろ探してみるとありました。
ブログ「フランス箴言集=けすきるぞんでぃ」の「余の辞書には不可能という文字はない」
(以下、引用です)
そんなことはありえない、と君は書いているが、フランスではそういう言い方はしない。
- ナポレオン1世 (1769-1821)「マグデブルクの司令官ルマロワ将軍への返事、1813
年7月9日付」
(引用終わり)
ふむ、なるほど。原文をあたってみよう。ということで見つけたのがここ。
Napoléon : Impossible n'est pas français !
これによると、
Le Général Jean Lemarois, commandant de la ville de Magdebourg lors de la campagne d'Allemagne, écrit au début de l'été 1813 à l'Empereur pour lui dire que la défense de la ville lui paraît impossible face aux coalisés.
Le 9 juillet, Napoléon Ier lui répond par ces mots : "Ce n'est pas possible, m'écrivez-vous ; cela n'est pas français", ce qui aurait été transformé plus tard en "impossible n'est pas français".
例のごとくざっくり意訳ですが
ドイツの地方都市マグデブルクの司令官ルマロワさんが、1813年夏の始めに、ナポレオンさんにこう手紙をかきました。
この街を同盟国から守るのは不可能な気がいたします。
これに対して、ナポレオンさんは7月9日に、こうお返事しました。
不可能ですと。あなたはそうお書きになりましたが、そのような言葉はフランス語にはありませんな。
そしてこの言葉が後に、"impossible n'est pas français"になったのです。
と書いてあるので、これに忠実にするなら、やっぱり
不可能という言葉はフランス語にはない
となりますね。
でも私がこの言葉から同時に感じるのは、
不可能なんてことをいう奴ぁフランス人じゃねぇ。
不可能なんてフランスにはありえねぇ。
というニュアンスでもあります。うーんフランス語って難しい。
この背景には、もう1つ説があるらしくて、それは上の原文読んでいただいたほうがいいかと思いますが(っていうか歴史的によく知らないのでうまく訳せない..恥)、ポイントはここ。
1808年10月、警察大臣のフーシェがナポレオンの質問に答えてこう言った。
しかるに、私が思い起こしますのは、閣下、あなたが私たちに Impossible n'est pas françaisとおっしゃったことです。
"En effet, j'aurais du me rappeler que Votre Majesté nous a appris que le mot Impossible n'est pas français"
ま、いずれにしてもナポレオンがImpossible n'est pas françaisとかそんなことを言ったというのは間違いないようですね。
で、私の感想もまた、こんな感じなわけですよ。
ちぇ。辞書はないのか...。
どこまでも辞書にこだわる私。
(だってナポレオンって辞書とサーベルを抱えて立つと似合いそうなんだもん。)
]]>
羊数えるの?数をかぞえるの?
http://largot.exblog.jp/4295970/
2006-03-24T13:31:00+09:00
2006-06-04T08:16:11+09:00
2006-03-24T13:29:12+09:00
mamo_02
日常の表現
眠れないときに数えるあの例の動物....。
日本ではこうですよね。
羊が一匹、羊が二匹...。
これって何を想像しながら数えます?
私、大学の専攻が数学科だったからなのか(笑)、数字を想像しちゃうんですけど。
皆さんどうですか?
だから、頭には 1 2 と浮かぶんです。
はい、だからこれで眠れたこと、ありませんっ。
1万匹以上数えたことのあるつわものなのです、わたくし。
しかも、それって眠れて終わったわけじゃなくて、諦めた...というわけで。
その話を笑い話としてしてたら、大笑いしだした主人。
そりゃ無理だよ。僕も眠れなかったことあるけどせいぜい1000匹までで諦めたし。
それにね、想像するのは
ひつじ
だよ。数字じゃ眠れないよー。
よく考えてみると、
羊が一匹、羊が二匹...。
ってフランス語だと
un mouton, 2 moutons アンムトン、ドゥムトン...
1羊、2羊と数えるわけですよ。これなら
ひつじ
が頭に浮かびます。ずるい。
主人にしっかり
今度眠れないときには「フランス語で」数えるんだよー
といわれました。
どぉ~もありがとっ。
次回試したときに成功したらお知らせします(笑)]]>
昔気質 petite routine
http://largot.exblog.jp/4285905/
2006-03-21T19:37:00+09:00
2006-06-04T08:56:02+09:00
2006-03-21T19:37:44+09:00
mamo_02
決まり文句
いいんですよ、なかなか。
日本だとCMの長いのぐらいな感覚でしょうか。
フランスって、名優が出るんですよ。
私の愛する、髪結いの亭主のジャン・ロシュフォールとか、ありえないぐらい凄い人たちが真面目に10分名演技しちゃうんです。
最初見たとき叫びました私。
ありえないですよー。凄すぎる映画大国フランス。
で、ショートフィルムの中にはアニメーションもあって、これも非常にユニークなものがたくさんあるんですね。
ウワサでは聴いていたけれど、CATVデジタルでシネフィル・イマジカを見るようになって、ひっくり返った質の高さ。結構フランスびいきなチャンネルなんです。
で、タイトルの昔気質 petite routineというのがここ数日の私たちにとって流行ア・ラ・モードなプティフィルムなんですねぇ。
すごく質の高い3Dで4分ぐらいの世界を作り上げています。
このクリエーター達すごすぎます。
さて、これは昔気質な主人公が自分の仕事を語るという、うーんしみじみなストーリー。
なかなか日本人じゃぁつかえない言い回しとか空気をはらんでいます。
なんともその辺にころがってそうな、フランスの頑固おやじ風味が好き。
フランス語を主人にディクテしてもらったので、最初の導入の1分程度だけ。
Ça doit faire euh... 30 ans que je suis dans le métier.
À ça, on peut dire que je connais bien mon job.
Ah bin, ça a l' air de rien comme ça,
mais croyez-moi, c' est plus compliqué que ça y paraît.
Ah bin, c' est sure quand les gens voient le résultat, ils se disent, ......
Mais bon, je peux vous dire que derrière, il y a tout un boulot hein !
D' ailleurs euh! ça va pas se faire tout seul.
そうさね〜30年にもなるかね、この仕事始めて。
いってみりゃ自分の仕事ぁ〜きっちり分かってるってこった。
まぁちっと見はなんてことないように見えらぁね。
とぁいってもなんだが、見た目よりは込み入ったぁ商売さぁ。
まぁ確かにな、人ぁ結果だけ見て、なんだか御託をならべやがるけどな、
結果を出すにはいろいろやることがぁあるんだって言ってやりたいね。
それに仕事ってやつぁ〜勝手に自分でやっつけちゃぁくれねぇしな。
相変わらず意訳です。文法的に間違いをみつけないよーによろしくです。
私にとってはあまりどーでもいいことなので(だめですよね、こんなこと言っちゃ)
ここで主人が気に入って毎日口走ってる表現を1つ。
サバパスフェートゥソル
ça va pas se faire tout seul.
仕事ってやつぁ〜勝手に自分でやっつけちゃぁくれねぇしな。
これって直訳すると、こうです。
さらに!それは、完ぺきに単独ではやってくれない。
何言いたいんだっっっっ。って文章でしょ?
つまりこれは、何かサといわれる事柄があって、それをさしているんだけど、
それは自分で始めて終わってはくれない、つまり人間が必要、ってこと。
気の乗らないルーチンワークとかにとりかかるときに、口走る一言なんだって。
疲れてるのに料理作らなくちゃぁなとき。
具合悪いのに仕事に出かけなきゃいけないとき。
払いたくないのに請求書の支払いをしにコンビニ行くときも使えそうです(笑)
いいでしょ? このなんとも言えないニュアンス。
昔気質じゃあありませんか。
俺がぁいなきゃぁ仕事ぁなりたたねぇ、って。うーんいい響きです(笑)
そして、これも知らなきゃ言えないなーな私のショワ選択。
セプリュコンプリケクサイパレ
c' est plus compliqué que ça y paraît.
見た目よりは込み入ったぁ商売さぁ。
文脈で商売と訳してますが、もうちょっと直訳すると
それは見た目よりずっと複雑である
です。この「見た目より」「思ったより」な部分、plus 〜 que ça y paraîtがね、いいでしょ。なるほどーこういうのかー使えるっ。って思った表現です。
ちなみにparaîtの辞書形はparaîtreパレートル。ちょっと探しちゃいました(笑)
たまにはこういうのもいいでしょ?
さて、シネフィル・イマジカをご覧に慣れる方は、今週の土曜日に再放送がございます。
シネフィル・イマジカ:ショート・アニメーション#5
あるいは、クリエーターのサイトがあるので、一瞬、一言だけ最初の部分が聴けます。
見た目にびっくりするはず。
そして、この昔気質というタイトル(これは文句なく日本語のタイトル、完ぺきです。直訳だと、毎日のつまんない仕事、ってことになりますからねぇ)の妙とおかしみを、分かっていただけるはず。
実は爆笑フィルムなんですよ。クリックしたら出てくるページでいきなり始まりますからね。
les films d' Avalon(察するにFranceのPixarなんじゃないかと思う。大作も作っているようです。)
]]>
タイトル変えてみましたーが日和ました(笑)
http://largot.exblog.jp/4281460/
2006-03-20T12:57:28+09:00
2006-03-21T11:03:14+09:00
2006-03-20T12:57:28+09:00
mamo_02
その他
謎が謎を呼び、フランス在住ブログ仲間の方々などのご意見も参考にしつつ、タイトル変えようかなーとかやってみたんですが、やっぱり落ち着き悪いし。
開き直ろうじゃありませんかっ。
主人はまだまだ、えーこれって使うよーといろいろ主張しておりますので、こりゃ妻として信じましょう、と。
それはさておいて。
主人がフランスというところにおいて、どういうクラスにいて、どういう分類をされているのか、ってことは意外と彼の使うフランス語を理解する上で大切。
彼は、パリ近郊出身の30代後半。生まれも育ちも同じですね。
クラスは?と聞くと、中流だそうです。
(へぇー近所で車燃やされるのはしょっちゅうとか、物を外に置いておくと5秒でなくなる、とか、思い切り主人から聞かされてたけど、それって、フランスの中流なんだー。謎)
基本的に生粋のフランス白人のお家柄。
そこそこ上流だった時代もあったらしいけど、今は落ちたんだって。
仕事は、まーいろいろやっていたけれど、基本は芸能界関係と印刷業者。
極端な話、大日本印刷みたいなところで、輪転機回してたってことなのよ。
生まれたところからほど近いところに移民のカルティエあり。だから友人もフランス白人よりのほか、アラブ系、アフリカ系とごっちゃ。
主人の話せる言語は、フランス語、英語、日本語が少しずつ。セネガル語がちょっと、スペイン語、イタリア語は理解できる。
いわゆるカードルcadreとよばれる大卒(語弊があるかも、ごめんなさい)ではなくて、基本的にバガブンド放浪者で自由主義で、アーティスト。
こんな背景を持った人が、日常で話す言葉達。
そんなのを集めて、おもしろおかしく説明したりしてるのが、このブログです。
面白いと思ってくれたらうれしいな。
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安らかに眠って par コルネイユ マシャンドゥレヴ
http://largot.exblog.jp/4252408/
2006-03-12T15:50:00+09:00
2006-06-04T08:29:16+09:00
2006-03-12T15:50:45+09:00
mamo_02
訳詞
コルネイユについてはたくさん私の卵色日記で書いておりますので
見てくださいませ。
ひさびさのコルネイユネタ♡ nouvelles de Corneille(ここに過去のコルネイユ関連記事への全リンクもございます)
ではまいりましょう。コルネイユです。
安らかに眠って - Reposez en paix - par Corneille
安らかに眠って
北の方の友達はよくしてくれたよ
すべて上手くいってる 足りないものもないし
本当さ 大丈夫
安らかに眠ってくれよ、ママ
あなたの義娘になってくれる人、僕見つけたよ
彼女と一緒に生きるよ、パパとあなたみたいにね
それからね、エリゼ宮でディナー食べたよ、ママ
シャルル・アズナブールと一緒に歌まで歌ったんだ
でもちゃんと地に足はついてるよ
そんなとこはあなたに似たんだね
パパ、あなたみたいに、世の中を変えることを夢見てる
パパ、本当にあなたみたい、ちょっと思い込みすぎなくらいに
でもね、あなたの最後を思い出すと目が覚めるんだ、現実に
安らかに眠って
北の方の友達は、僕を気に入ってくれたよ
すべていいことづくめさ、ほら皆僕の歌のサビを一緒に歌ってくれる
そう本当さ 大丈夫だよ
それからね、ムッシューデフォアなんて呼ばれるよ
夢売り人といわれたりもする
でもちゃんと地に足はついてるよ
そんなとこ、ママに似たんだね
Reposez en paix
Reposez en paix
Vos amis du Nord m'ont soigné
Tout va bien, j'ai manqué de rien
Vraiment je vais bien
Tu peux dormir en paix, Maman
J'ai trouvé ta belle-fille, Maman
Je serai avec elle comme père avec toi, Maman
À part ça, j'ai dîné à l'Élysée, Maman
J'ai même chanté avec Charles, Maman
Et tout ça les pieds sur terre
Je tiens ça de toi, Maman
Père, tout comme toi, je rêve de refaire le monde
Père, tout comme toi, je rêve un peu de trop
Mais ta fin me réveille dès qu'il faut
Reposez en paix
Des amis du Nord m'ont aimé
Tout va bien dès qu'ils chantent mes refrains
Oui vraiment, je vais bien
À part ça, on m'appelle Monsieur des fois, Maman
Ou Marchand de rêves parfois, Maman
Et tout ça les pieds sur terre
Je tiens ça de toi, Maman
意味を理解していただくためにいくつか補足です。蛇足でないといいけれど。
コルネイユはルワンダの出身。ルワンダ大虐殺によって目の前で両親を殺された経緯があります。このため、この歌は、その両親にあてて送った歌と考えるとわかりやすくなると思います。
また、北の方の友達というのは、多分、ルワンダからすればほぼ世界中が北にあたりますが、
特に彼に多大な援助をしたカナダ、彼の曲が大ヒットしたフランスなどのファン達をさしているのではないかと思います。あくまで想像ですけれど。
ご存知とは思いますが、エリゼ宮は、シラク大統領のいるところですね。
シャルル・アズナブールはフランスの大歌手。
そしてムッシューデフォアとは、des foisばっかりいっててそういうあだ名のついちゃった人。
des fois は、ひょっとして〜 、たまたま〜 だったりして、という意味です。
原文はここのものをお借りしました。
フランス国内では歌詞の全文表記は著作権に触れないときいておりますので、使用しておりますが、もし問題があることをご存知の方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください。
Reposez en paix
※訳詩と訳タイトルのすべては、oeuf に著作権がございます。
個人的範囲以外でのご使用になりたい場合は、あらかじめ一言ご連絡ください。
2006 All copyright reserved by oeuf
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くだんないったら(笑)
http://largot.exblog.jp/4180934/
2006-02-21T14:22:00+09:00
2006-06-04T08:55:16+09:00
2006-02-21T14:22:11+09:00
mamo_02
決まり文句
日本でもありますよね、こういう質問。
鶏が先?卵が先?
ただ、こういうのって、どっちが初めかわからないような事柄を議論するときに使いません?
フランスではこういいます。
キドゥルフエドゥラプレエテアヴァン?
Qui de l' oeuf et de la poule etait avant ?
卵と鶏のどっちが先だった?
でも、これはフランスでは謎かけみたいなもので、相手を混乱させたりするためにいうフレーズなんだそう。単に困らせて笑いたいだけみたい。ほんとかなー。エリックはそう主張してるけど。
実際、酔っ払った友達にエリックがこれをやったら午後中これで悩んじゃったんだって。
それってさー答えが出た気分に本人がなったところで、またぶり返させるんじゃないの?
でもさー卵もさー とか 鶏もさー って。
だいたい大の大人が飲んでやることかねー。ぶふふっ。
似たようなフレーズでくだらないのが、次のこれ。
ケレラクラードゥシュバルブランダンリキャトル?
Quelle est la couleur de cheval blanc d' Henri IV ?
アンリ4世の白馬の色は何色だ?
はい、もちろん白ですね。
似たような問題に小学生の頃とかひっかかんなかった?私、思い切りひっかかった口でした(笑)
でも早口で言われるとわからなくなっちゃう。黒って答える人もいるんだよって。
そりゃそーだわな。こういうのに国籍はないって。
他にも生麦生米生卵ばりの早口言葉も教えてもらったけど覚えられなかったー。また今度ね。
ってことで、今日の締めはやっぱりこれかな。
セナーズ
c' est naze
くだんなーい
※やっとスペルを聴けた! お待たせしました(笑)。
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悪いけどーこのみかん悪くなってる
http://largot.exblog.jp/4165669/
2006-02-17T13:42:00+09:00
2006-06-04T08:21:13+09:00
2006-02-17T13:42:59+09:00
mamo_02
日常の表現
まわりに同じ表現を使ってるフランス人を見たことないし
(まわりにフランス人がいない、ともいうが)
もはやエリック独自の言語、エリック語のブログといったほうがいいのではないだろうか、と悩みつつも、今日も頑張って書き続ける私なのでありまする。
さて、今日は、先日のエリックの発言から。
朝ごはんの後、冬場はなぜかお茶とみかんを食する私たち。
お茶とみかんってとてつもなく日本人してるけど、まーさておいて。
で、いつもうちのちびさん達(ぬいぐるみ達ともいう)が邪魔しに来る
(邪魔しているのは、ぬいぐるみにしゃべらせてる私やエリックともいう)んだけど、
うちの白いクマチャン, アンジュ(羽があるのでね)が
先日みかんを前にこういった(アンジュの代わりにエリックが言った、ともいう)。
悪いけどぉー
おお、著しい日本語の上達ぶりだっ。先生ありがとーーー。と思って目をうるませつつ聴いていると、
悪いけどー、このみかん食べられません。
あらま、いいのよ、気にしないで。
と素直に反応してしまった私ですが(日本語的にとても自然な文章だったし)、ふと見るとアンジュが言ってることと違う動作をしております。
なんか違う。
どーもお腹のあたりに手を置いてる。
恐縮してかしこまってるのかとも思ったけど、そこまでさすがにアンジュ=エリックも理解してはおるまい。
とすると、、、これはお腹、痛い の動作?
とするとひょっとして、あなたが言いたいのはこういうこと?
Ce みかん est pourri
スミカンエプリ
(すみませんな、いつもこんな日仏混合語でしゃべってるもんですから。。。)
アンジュがしきりにうなづいてる。なるほど。訳せば、
このみかん、腐ってる
だけど、じゃーどーして悪いけどーなんて言い出したのか?
つまり、何か悪いって言葉に似ている言葉をいいたかったはず。
妻はこういうとき献身的ですなー。頭の中で一生懸命、悪いって言葉に似てて腐ってること、を意味する表現を探します。
で、
あった!
悪くなってる
だ。そしてほぼ同時に私の頭が叫ぶことになったのでした。
何が違うんじゃい!悪い と悪くなってる!
なんも間違っとらんやんけ。
果物が食べられない状態=悪い なら
悪いけど も 悪くなってる も同じ果物ダメダメ状態じゃん!
そうはいかないのが日本語ですな。自問自答して変に納得してしまいました。
悪いけど
は
Désolé mais
デゾレメ
ごめんね、でも…
で、
これ悪くなってる
は
c' est pourri
セプリ
なんですね。
ややこしいったら。
ちなみに、人でも映画でも果物でも「使えねぇー」「ダメダメ状態」なものの表現はpourri プリ を使います。
つまり今日の東京の天気みたいなもんですね。
Quel temps pourri !
ケルタンプリ
今日の天気さいてー
Il est vraiment un pourri dans son style
イレブレモンアンプリダンソンスティル
アイツのライフスタイルさいてー(=ほぼ アイツ、サイテー ってこと)
ってなわけで、書きながらpourriのいい訳語を思いついちゃいました。「さいてー」
今夜、これエリックに教えよっと。
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ホモの手料理?
http://largot.exblog.jp/4149578/
2006-02-13T13:37:00+09:00
2006-06-04T08:30:04+09:00
2006-02-13T13:37:57+09:00
mamo_02
日常の表現
というのも、いまやあまり使わなくなったんじゃないかと思われる「ホモ」という言葉、
公衆の面前で聴くと、照れ隠しみたいに、ちょっとあたりを見渡してしまったりしません?
今日はそんな感じの話。
私がおいしい料理を作ったとき、以前主人は必ずこういっていました。
セパラキュイズィーヌドゥペデ
C' est pas la cuisine de pédé !
めっちゃくちゃおいしい!といいたいわけですが、この言い方がね。
直訳すると、
これって、ホモの手料理じゃないよ!
また否定のパpasですが、どーして素直においしいいーーーって言えないんでしょーやつらってば。
これから類推するに、ホモの手料理っていうのは、おいしくない、となりますな。
食べたことないのでわかりませんが。
このあたりから大いに誤解を生みやすい話になってくるので、最初に私と主人の立場を明らかにしておきます。
私も主人も、ゲイだろうがレズビアンだろうが、ジェンダー関係がややこしくなってようが一向に気にしません。その人が(人間的に)魅力的ならオッケー。じゃなければ面白くないよね、ってな感じ。
だから、この言い方は、主人が「何かを意図しているわけではない」ことをご理解くださいね。あるパリジアンがよく使う単なる言い回し。
でも、ここから掘り下げていくと、フランス社会の、私たちが見てない部分が見えてくる気がするんです。
つまり、なんでこういう言い方がでてくるか。
まずは余談から話をもってきましょう。
ちなみに私は、名画(ノスタルジックな意味はなしにして名作な映画ということで)といっていいだろうと思うけれど「ドーベルマン」が大好き。主人も大々好き。プレゼンテーションがまったくもってよくできてる!すばらしい。ということでうちでは、ケーブルテレビで「ドーベルマン」をやるたびに、テレビにくぎづけ。
一緒に暮らし始めてからだけでも少なくとも5回は見た。その前に私は3回は見た。主人はもっと見てるはず。
だから、何か起こるか知ってるので、「もーすぐここでクマチャンがおばあちゃんの目を押さえるよー」とか、「あーもうすぐスキャンダルが起こるよー」とかテレビで予言しながら見てるので、これはなんというかもう「水戸黄門」の世界。
東京のテレビの前で、「水戸黄門」状態で、「ドーベルマン」をみる日仏夫婦。すでにやばいよね(笑)
※ちなみに、「ドーベルマン」を知らない方。フレンチバイオレンス映画としては最も有名な部類に入る映画です。登場人物のほとんどが最後には死んでます(苦笑)。
さて、これでドラッグクイーンな方が登場するのだけれど、これを、多分日本人が一般的に描いているであろう「ゲイに寛容な国フランス」のイメージで見てると、全然わからない。ドラッグクイーンな男の子はひたすら家族にそのことを隠し、それを暴露された家族の動揺ぶりといったら家庭崩壊寸前。
これが多分フランスのゲイに対する一般的な反応なんだと思います。特にこの男の子が属するような弁護士とかそういう世界では、ひた隠しにしなくては生きていけないほどのこと。だからあえて「ホモ」という訳語をあてたのです。
実際、主人はかなり、ペデpédé=ゲイ、ホモと間違われることが多く、男の子に見つめられたら「逃げろっ」なんですね。新宿2丁目は私の腕を握り締めながら歩いています。
(なんでそんなところに行くかっていうと、私たちの習っている少林寺気功の本部がそこにたまたまあるからなんだけど)
だから主人はペデと間違われるのは嫌い(というか身の危険を感じるらしい)だけど、ペデの友達はたくさんいるという感じなんです。フランスの芸能界もある意味「ドーベルマン」のドラッグクイーンパーティーとあまり変わらない部分があるらしく、「そうそうこんなんなんだよねー」と笑ってみてます。
ま、とにかく(笑)フランスは表向きはいざしらず、フランス人同士では決して想像するほどペデに寛容ではない、むしろ「男っぽい」国、骨太な国だと感じます。
その中で言われる言い回しとして考えたとき、
ホモの手料理
は、まずそ~なんでしょうね。どうでしょう、ここまで説明を読んだら、そのまずそ~な感じが共感していただけました?
だから
ホモの手料理なんかじゃないよ!
は、おいしいってことで、喜ばなければいけないんでしょーね(複雑な気分)
もっとも、日本に来て3年の主人、めったにこの言葉を言わなくなりました。
1つには、もういちいちおいしいって言わなくてもわかること、
2つには「おいしい」って言葉を日本語で覚えたこと
があるとは思うけれど
3つめに、「ペデという言葉のニュアンスや重みが、フランス社会よりずっと寛容にできてる日本では違和感があること」があるんじゃないか、と想像しています。
日本でいったって「ふーん」だもんね。
さて、今夜の料理も、ホモの手料理じゃない、と思ってもらえるでしょうか...]]>
アルコール水を一杯?
http://largot.exblog.jp/4138344/
2006-02-10T17:07:00+09:00
2006-06-04T08:54:34+09:00
2006-02-10T17:07:37+09:00
mamo_02
決まり文句
主人がいそいそグラスを取り出してきていう一言。
オンボアンクー?
on boit un coup?
一杯どう?
って意味です。coupは一杯の~とかいうときに使う言葉なんで
別にお酒だけに限ってないんだけど、
考えてみれば、一杯どう?の「一杯」も、ただ1ハイ といってるだけで
種類は限定してないよね。
だから我ながら、「この訳は名訳だーーー」と思ってるわけなのです。
日本人でもフランス人でも頭の構造は変わらない、とな。
で、私はだいたいこう答える。
パマル
pas mal
いいね
直訳すれば、悪くないって意味なんだけど、フランス語って否定のpasをつけたからって
日本語の否定形と同じ「否定の重み」を持つかって言うと全然違う。
思いっきりよい、でもかなりの場合 パマル 悪くない といいます。
ひねくれもの。気取ってるのかもね。
ま、とにかく、pas malは 日本語に訳すなら、いいね で全然いいんじゃないかと思っています。
本人達はとりあえず、そのぐらいのノリでしか言ってませんから。
で、昔はここまでで会話は終わり、主人がお酒をつぐ、とこうなっていたのですが、
昨日発見。私たちの日仏ちゃんぽん生活も日々変化しているのでした。
というのも昨夜は主人が、こう切り返してきたのです。
オミズ?
ここでなぜこういう切り返しが来るかを説明しなくてはいけませんよね。
実は オンボアンクー? は、別にお酒に限ったわけではないのです。
一般的に、常識的に、シチュエーション的に、お酒が「多い」ってなわけで(笑)
だから主人が、 オンボアンクー? のクーは オミズをクー(一杯)なの?
と冗談かましたんですね(笑)
私も笑って、思い切り日本語で
やだ~。オミズじゃないよ~。
というと、主人 こういってのけました。
ローアルコリック
l'eau alcoolique
アルコールのオミズ
う~~~~~ん。まいった。
昨夜は私の負けでした(笑)。]]>
まわりくどい馬鹿(笑)
http://largot.exblog.jp/4133880/
2006-02-09T13:24:00+09:00
2006-06-04T08:52:55+09:00
2006-02-09T13:24:44+09:00
mamo_02
決まり文句
(こちらは フランス存在日記の「マルシェめぐりの日曜の朝」にTBさせていただいています。coco et nico ! いつも素敵な記事をありがとうございます。)
お前、馬鹿だなー
なんですが、普通は短く
馬鹿!
コン
con !
とか
お前って馬鹿
テコン
T' es con !
で済んじゃうんですけど(他にもたっくさん言い方がありますが)
昨日恐ろしく長い言い方を主人がしたのを聞きつけました。
何度聞いても聞き取りディクテができない。
しょーがないので、最後に書いてもらいました。
なんと彼はこう言ってたんです。しかもテレビでやってた映画に向かって。
タパアバンテルフィラクッペルブー
T' as pas inventé le fil à couper le beurre !?
意味はですねー
「お前が、バターを切る針金を発明したわけじゃないだろ?」
まー聞いてください。
フランスには、本家本元のバターの場合にはっていってましたけど
バターを針金で切るんだそうです。
そーいう器具があるんだそうです。ひょっとしたら売ってるのかも。
(そう、そしてこちらにこの針金がのっているのです。見てみてー!)
フランス人的にはきっと偉大な発明なんでしょー。
主人なんか、この物体の説明に、かのレオナルド・ダ・ヴィンチ先生を引き合いにだして、
「レオナルド・ダ・ヴィンチのようにね、発明した人がいるわけだよ」と申しましたもの。
で、お前がそれを発明したわけじゃない、と。
だからってさー、そんな偉大な発明なら、発明した人が偉いだけで発明しなかった人は別に馬鹿じゃないと思うんだけど、主人に
つまり?
セタディー?
C' est-a-dire ?
と尋ねたら、
お前、馬鹿、ってこと。
ときっぱり申しました。
どうやら、彼は見ていたアメリカ映画があまりに単純明快で「よく練られていない」ものだと感じたらしく、テレビに向かって、
ときどき思うんだよな。
アメリカ映画って、「お前が、バターを切る針金を発明したわけじゃないだろ?」ってなのがあるよ。
どうして、アメリカ映画ってconなのがあるよ。って言ったほうが早いのに、こんな長ったらしいことをいうのか、私には理解不能でありまする。。。
と考えているうちに思い当たってしまったことがあった。
ひょっとしたら、「わかった」っていうかわりに「合点承知の輔だいっ」って思わず言ってしまう、あのノリ?
ひょっとして江戸っ子ジョークと同じ流れ?
いや今やすでに化石とかした、おやじジョーク?
うちの主人ときたら、まだ38歳だというのに、すでにおやじジョークを連発してるのかもしれない。。。ぐぇ。
知らないうちにおやじジョーク連発フランス人を夫にもっていたのかも知れない私。
言葉の壁はまだまだ厚い。。。]]>
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