モンシュヴァル mon cheval 意味:うちの馬はねー
これだけで訳そうっつーほーが間違ってるんですけどね。よーするに「そんなの、あり得ないっす」って状況で「うちの馬もそう言ってるよ」みたいに使うのね。
例えば、普段お買い物とか全然しない奥様(私ですな)が、突然主人にいいました。
「あなた、明日は私がお買い物に行くわ」
この状況、もうまさにツボにはいった感じです。主人は一言
「うちの馬も行くっって言ってるよ」
完全に、信じてない、馬鹿にしてる。そーいう状況でうちの馬ってのは登場するんですね。
で、これってどーして馬なのかっていうと、フランスでは日本に比べれば馬(乗馬用の馬ですね)を持ってる家は多いけど、それにしたって全体からすれば圧倒的に少ないです。
つまりブルジョワ。で、明らかに「馬なんか持ってないぞ、こいつ」って人たちがこういうんで「あり得ねー」となるわけなんだって。
存在するはずのない馬が登場することで、存在しない約束とかあり得ないこととかを意味する、と。
ただ、あり得ないといくら思ったところで、そのことを追求する気はありません状態のときに言いますね。追求したい時には、もっと冷たくてダイレクトな表現が返ってきます。
馬ですめば、冗談として笑える、と、ま、そういうわけです。
奥さんが、ねー明日からずっと夕飯作ってよ、とご主人に頼みますと...
ジャンパルラモンシュヴァル
(J' en parlerai à mon cheval)
うちの馬と話してみるよ
または、
モンシュヴァルルフラ
(Mon cheval le fera)
うちの馬がするよ。
明日から毎日朝5時に起きて朝ご飯作るわ、と奥さんがいいますと、
ご主人すかさず
モンシュヴァルオッスィ
(Mon cheval aussi)
うちの馬も(おんなじこと)やるよ。
チャンポン会話で使ってみよう!
実用日仏チャンポン会話で今日の言葉を語るとこうなります。
やってみてねー。
俺、宝くじ当てて金持ちになるんだー!という友人(しかも今は全然金なし)がいたら、
モンシュヴァルもそー言うよ。